境界性パーソナリティー障害の生きづらさ③”共依存”

共依存とは?

自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存しており、その人間関係に囚われている関係への嗜癖状態(アディクション)を指す。すなわち「人を世話・ 介護することへの依存」「愛情という名の支配」である。共依存者は、相手から依存されることに無意識のうちに自己の存在価値を見出し、そして相手をコントロールし自分の望む 行動を取らせることで、自身の心の平安を保とうとする。                      Wikipedia参照

つまり、特定の相手と適正な心の距離を取り、お互いに自立した健全な関係性を保てないということです。

・過剰に相手に尽くす
・自分がいないと相手がダメになるのではないかと思い込む
・相手を世話(精神的・肉体的)することで、自分の承認欲を満たそうする

徹底的に尽くした相手が自分の思い通りの反応を返さないと激怒する場合がある
「私はこれだけやったのに」「こんなにも我慢しているのに」

この場合の尽くすという行為は、封建的なものではなく
明らかに「見返りを求める」行為です。

この場合の相手とは
・パートナー(夫婦関係、彼氏と彼女)
・親(特に母親)

身近な関係の中で見られる共依存について、もう少し詳しく見ていきましょう。

パートナー間の共依存

ご相談者さまのお悩みで最も多く寄せられるのが、パートナー間での共依存についての悩みです。

共依存のパターン
・喧嘩が絶えない
・殴り合いや罵り合いが日常的に起こる
・異常なほどの駆け引き※喧嘩の際によく起こるパターン
(相手からの電話に出るのを我慢する、メールをわざと返さない、「別れよう」と伝え、相手を試す)
・相手からの反応を過剰に期待する
(自分への称賛を強く求める)
・「自分が捨てるか」、「相手に捨てられるか」という両極端な思いを同時に抱えている
・お互いに、「相手にとって自分しか救えない」と強く思っている
・精神的な結びつきが強い
・「あなたはあなた」、「僕は僕」という境界線が引けない
(私はこう思っているのに、なぜあなたは違うの?)
・お互いの価値観を認め合うことが難しい)

境界性パーソナリティー障害の女性と自己愛性パーソナリティー障害の男性カップル

この関係性は驚くほど、お互いの不足のパズルが合致してしまう相性です。

実際には、男性側は診断されているわけではなく、「自己愛性パーソナリティー障害の特徴が多くある男性」という表現が正しいでしょう。

自己愛性パーソナリティー障害の方は、「自分が辞書」と思い込んでいる節があり、
無意識的に相手を支配しようとする傾向にあります。
しかし、社交的で頭の回転も良く、異性にはとても魅力的に映ります。

自己肯定感が低い境界性パーソナリティー障害の女性は、
力強く愛の言葉を惜しみなく伝えてくれる自己愛性パーソナリティー障害の男性に惹かれていきます。

しかし関係性が深まるにつれ、女性は男性に尽くし(多くのを我慢しながらも)、自己愛の強い男性は度々横柄な態度を取るようになってきます。

女性側はそんな態度に疑問を持ちながらも、「本来は優しい人」という思いが根っこにあるため、
男性の態度や本心から目を背けようとしてしまうのです。

しかし、境界性パーソナリティー障害の女性の場合、我慢はそう長くは続きません。

突然怒りだし、「自分に我慢をさせていた」自己愛の男性に食ってかかります。

自己愛の男性も負けじと応戦し、相手の人格を否定するような言葉や、相手の生まれ育った環境に対して侮辱的な言葉を吐いてしまいます。

大喧嘩の果て、男性側が
「さっきは言い過ぎたよ、悪かった。俺が一番大切なのは〇〇なんだよ」

こんな流れから、女性は
「そうだよね。やっぱりこの人は悪い人じゃない。怒らせたのは私の我慢が足りてなかった。」
「私が悪いんだから、もっと努力しなくちゃ」

大喧嘩の果ての仲直りの仕方が、まさに共依存の代表です。

人格を否定するような言葉や、生まれ育った環境に対して侮辱的な言葉を投げかけられているにも関わらず、
最終的には「私が悪かったんだ」と、自分を責め、「こんな出来損ないの私を選んでくれた彼を大切にしなければいけない」と、さらに彼に対する思いを強めます。

 

実際に私自身も10代後半から20代前半かけて、共依存を経験しました。

頭でわかっていても、友人から別れをどれだけ進められても別れることができなかった。

寂しかったんです。

「この人なら愛をくれる、寂しさを埋めてくれる」って本気で思っていたんです。

時は流れ、今となれば付き合わなければよかったとは思わなくなりましたが、
あの頃の経験は二度としたくないですね(;^_^A

 

 

ご相談者さまの中で2番目に多い親子関係に見る共依存については次回に(^-^)

 

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