境界性パーソナリティー障害の生きづらさ②”見捨てられ不安”

「誰かに見捨てられるのではないか」、「誰にも愛してもらえないのではないか」と、
常に不安を抱えている方は、実は多いのではないでしょうか。

今回は、境界性パーソナリティー障害の辛い症状のひとつである
「見捨てられ不安」の症状や原因について触れていきます。

見捨てられ不安とは

見捨てられ不安
・常に誰かがそばにいてくれないと不安でたまらない
・相手の振る舞いに振り回される
・必要以上にメールや電話など連絡を取りたがる
・自分を投げ打ってでも相手に尽くそうとする
・相手からの返事をじっと待つことができない
・ケンカの際「距離を置こう」などと言われると追いすがる
・優しい相手に対しても「いつか自分を裏切る」と思っている
・見捨てられる前に自ら切り捨ててしまおうと考える
・安心感が持てない

境界性パーソナリティー障害の症状の辛い症状のひとつが、この見捨てられ不安です。

他者へ依存し、その相手の言動に常にこころを揺さぶられています。

特に身近な相手との関係の中でこれらの症状は現れ、
「見捨てられたくない」という強烈な思いが、こういった症状を引き起こします。

幼い子が母親の姿が見えなくなると「置いて行かれた」と不安になり泣くことがありますが、
境界性パーソナリティー障害が「見捨てられる」と感じたときの感情反応とよく似ています。

見捨てられ不安、何が原因なんだろう?

見捨てられ不安の原因はさまざまです。

自分に対して自信が持てず、相手の評価の中でしか自分の価値を
見出せずにいるところがあり、それらは

親子関係(愛情の欠如)や遺伝的気質、トラウマなどが主な原因になるようですが、
環境的要因である「見捨てられ体験」によるところが大きいと考えられています。

一般的には幼少期に母親から十分な愛情を注がれ、成長とともに徐々に親離れしていき、
反抗期を経験し、成長の中で確立してきた自分の価値観で人と付き合うようになります。

境界性パーソナリティ障害の方には、こうした過程がうまくいかずに大人になってしまった人が多いのです。

子どものころに満たせなかった安心感や自己肯定感を、大人になってからの対人関係の中で
無意識のうちに満たそうとしてしまうのです。

それらを満たしたい気持ちは誰しもがありますが、境界性パーソナリティー障害の方は
沸き上がる感情がどれも強烈であり、しがみついてでも相手から見捨てられることを
回避しようとします。

そしてこの「見捨てられ不安」と次回掲載予定の「共依存」は深い関係にあり、
境界性パーソナリティー障害の生き辛さを増幅させていくのです。

次回は境界性パーソナリティー障害の生きづらさ③”共依存”について掲載します。

 

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